他人の視線を意識する心理現象：監視感のメカニズムと影響

誰かが監視していると感じる

誰かが常に自分を監視しているように感じて、緊張し日々の生活がままならないという方また、自分の行動に確信が持てず不安であるなどの相談が増えています。酷い方では引っ越しを繰り返しておられる方もおられました。自宅を出ようとしても何度カギをかけたか確認しても、また再度確認してしまう。このような症状の前兆としては、自分の意見が分からない。自分がどう思っているのか、どう感じているのか感想が明確に出てこない。など　自分自身に自信がなくなっている状態から発生していきます。

それらは強迫性障害や統合失調症、うつ、不安症など様々な理由が考えられます。中には幻聴や妄想に悩まされる方もおられるかもしれません。そうなると、一人の力で自力で回復していくことはとても困難で、カウンセラーや周囲の方のサポートが必要となります。

クスリは使いたくない。病院には行きたくない。という方は一度ウエルカムカウンセリングへお越しくださいませ。

人々は時折、周囲の他者から注視されていると感じることがあります。この心理的な状態は、”監視感”として知られています。監視感は、社会的な環境や個人の心理的特性に影響を受ける現象であり、そのメカニズムや影響についての研究が行われています。

監視感のメカニズム

監視感は、他人の視線を感じることに関連しており、主に以下のメカニズムによって引き起こされます。

1. 進化的要因: 進化の観点から見ると、他人の注視を感じることは、集団内での社会的な立場や協力関係の維持に役立つ可能性があります。このため、遺伝的に受け継がれた感覚として監視感が存在するとされています。
2. 社会的不安: 監視感は、個人の社会的不安と関連していることが示唆されています。他人の目が自分に向けられているという感覚は、社会的評価や対人関係における不安を引き起こすことがあります。
3. 注目の選択的な注意: 人間の脳は、周囲の刺激から特定の情報に選択的に注意を向ける能力を持っています。この選択的な注目が、他人の視線を感じる一因となっています。

影響と対処法

監視感が持つ影響は個人によって異なりますが、一般的には以下のような影響が見られます。

1. ストレス: 監視感が強い場合、日常的な活動や社会的イベントに対するストレスを引き起こす可能性があります。
2. 自己評価の低下: 監視感が持続すると、自己評価が低下することがあります。自分の行動や外見に対する不安が高まり、自信の減少につながることがあります。
3. 避け行動: 監視感を軽減するために、人々は避け行動を取ることがあります。公の場を避けたり、人前で話す機会を避けたりすることがあります。

対処法としては、以下の点が考えられます。

他人の視線を意識する心理現象の対処法

1. 自己肯定感の向上: 自己肯定感を高めることで、他人の評価や注視に対する過度な不安を軽減することができます。
2. 心理的アプローチ: 認知行動療法などの心理療法は、監視感を軽減するのに役立つアプローチです。自分を客観的に評価し、適切な認知を促すことが目指されます。
3. 対人スキルの向上: 自信を持って他人と接するための対人スキルを向上させることで、監視感を減少させることができます。

総じて、監視感は個人の心理的状態や社会的な環境と密接に関連しており、その影響や対処法を理解することは、心理学と日常生活において重要な要素です。

ご相談内容から

こんにちは
妻には過去にトラウマがあり今すごく苦しい生活をしています。
不安、妄想、思い込みが酷く常に監視されている状態です。
妻が仕事のときはラインのテレビ電話で、こそこそであるいたり誰かと会ったりしてないか、寝るときは動画をとって寝て動画がきれる前に起きるなど。
もし電話が長時間切れたり動画がきれてしまうことがあったら不安が爆発してパニックになってしまいます。

もちろん電話をきって外出、友達と遊ぶことなどできません。
家の中でさえ私の姿が見えないと不安でどこどこいくなど伝え、ついてくるという生活をしています。
妻もこの生活を終わらせたいと言っているのですが自分でもどうしようもできないみたいです。本当に息苦しくて困っています。
こういう症状の人でも普通の生活送れるようになりますか？

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このような内容のご相談も多く頂いています。少しでも該当する方はいちどウエルカムカウンセリングでご相談くださいませ。

大阪阿倍野まことカウンセリングルーム