社交不安障害になりやすい人とは？

社交不安障害について沢山記事を書いていますが、今回は

脳科学と最新遺伝子学から書いていこうと思います。

数年前に明石家さんまさんと木村拓哉さんが、さんタクという番組で

不安遺伝子の検査を受けるというコーナーがありました。

皆さんは、どちらの方が不安遺伝子が強く出たと思われますか？

正解は、SS型の明石家さんまさんでした。ちょっと意外に思われましたか？

木村拓哉さんは、SL型で不安遺伝子が強くない。そんなに不安にはならない。

という結果となりました。

人の性格の要因は、遺伝子と親子関係（育ての親）が密接に関わっていることが

最新の遺伝子学で分かっています。

 

また、同じ親に育てられても性格がまるで違うきょうだいがいることから

遺伝子の組み合わせによっても性格に差があることも分かってきています。

 

『不安になる人とならない人』社会性不安障害に陥りやすいのは？

遺伝子学の研究者は、『6つ』に遺伝子的特徴を持つ気質として分類をしています。

その中の一つが、『不安気質』です。

猫が緑のものに大きく飛び跳ねて驚くなど反応することは有名ですが（特に人から飼われていない本能型の動物）

要するに猫の遺伝子には、緑で長いものは脅威であるという遺伝子情報が書き込まれているのです。

不安遺伝子とは？

性格の傾向を司る遺伝子として、情緒安定物質である『セロトニン』を運ぶ遺伝子に

セロトニントランスポーター（5-HTT）があります

そのセロトニントランスポーターには長さの違う２種類が存在しています。

S型とよばれる短いもの→不安になりやすいタイプ

L型とよばれる長いもの→不安になりにくいタイプ

我々は、父親と母親から一組づつ遺伝子を受け継ぎ、３種類に分類されます。

LL型・SS型・SL型です。

前述した、さんまさんは不安に陥りやすいSS型で、木村さんは不安に落ちりづらいSL型（バランス型）と

いうことです。

SS型は人生で損をする？

不安になりやすいタイプは損じゃない？ということをよくクライアント様から

ご質問を頂きますが、実は社長に多いのがSS型でリスクマネージメントに長けているという性格要素を持っています。

不安だから、しっかり気を配りながらも行動する。というのもSS型の特徴と言えます。

ＨＳＰ気質のかたもこちらに該当することが多いです。

日本人は不安な人が多い

尚、日本人がＳ型遺伝子を持ってる率は80％と言われており、不安になりやすい気質の国民ともいわれています。

ちなみに、中国72％、アメリカ人40％、フィンランド４０％です。

保険加入率も日本人が圧倒的に多くアメリカ人の３倍だそうです。

いかに不安に対してのリスクマネジメントをしているかが分かりますね。

社交不安障害になりやすい人は、やはりＳＳ型遺伝子を持つ方の方が圧倒的に多いということになります。

簡単な不安遺伝子チェックテスト

あてはまる・まあ当てはまるが１点

あてはまらない０点で計算してみてください。

質問1　自分はどちらかというと心配性である。

質問2　自分はどちらかというと神経質である。

質問3　どちらかというと思い込みが強い方である。

質問4　不安になると脳内でずっとぐるぐると考えてしまうことがある。

質問5　疑いが生じると、妄想で落ち込むときがある

 

０点の人以外は、不安遺伝子を持っていると言えるでしょう。

実は不安遺伝子はオンオフできる。

社会不安障害でこちらにこられた方は

やっぱり、不安遺伝子を持っていたか、、、と思われたかもしれません。

しかしご安心ください。

社会不安障害は、不安遺伝子のオンオフですっかり平気になってしまうことが

私のカウンセリングで多数実証されています。

特に多いのが、集団が怖い、教室や会社に入るのが怖い、

人前で話すのが苦手（ドキドキする）、赤面する、

大きい音が怖い。例えば、居酒屋でお兄さんが『いらっしゃいませ！』と接客している声に

ドキドキして落ち着かなくなる。会社や、学校で周囲の雑音が耳に触りしんどくなる。などの

お悩みの解決に役立っています。

セラピーはご自身でできるものもありますので、また次の機会にご紹介をしていきたいと

思います。

社会不安障害の方でお困りの方はいちど

ウエルカムカウンセリングへお越しください。

当院ではいたずらに引き延ばすカウンセリングは行っておらず

既定の回数で解決される方がほとんどです。

社会不安障害の方は6回から12回を見込んでおいてくださいね＾＾