ガスライティングという虐待をご存じですか？

ガスライティングとはいじめの加害者が誤った情報で心理的に被害者を操り、正常な判断力を奪う行為として、最近話題になっている精神的虐待行為のことを指します。

自分が悪いと知っていながらそれを正当化し、被害者が悪であると植え付けコントロールすることで追いつめていく手法でしばしば中高生から大人のいじめにも使われる悪質な行為です。

嘘の噂話をでっちあげ、さもそれが正しいことだと正当化したうえで、被害者を責め上げて思考力を低下させ

自信を喪失した被害者は加害者の言いなりになりコントロールされてしまう恐ろしい洗脳行為なのです。

昔海外の小学校ではこんな実験がありました。

赤い帽子の人は間違った主張をするが人数が多く

青い帽子の人は、正しいですが人数が少なく、いつのまにか青い帽子の子供たちは赤い帽子の意見に賛同してしまうという現象がおこりました。

このガスライティングの手法は、誤った情報を植え付けて支配してしまい、やがて被害者を破滅させていくのです。

人は誰しも、多数決で意見が左右したり強く

あなたが間違っている！と主張されると『そうなのかな？自分が間違っているのかな？』など不安になることが多くみられます。

一歩引いて客観的な立場でいるときは冷静な判断ができるのですが、対面であったり相手の人数が多いなどすると恐怖心もあいまって相手の意見が正しいように感じてしまう事があるのです。

冤罪の告白もその延長線上かもしれませんね。

ガスライティングの概念は、1938年に製作された舞台「ガス燈」が由来とされている。1944年には映画も公開されました。「ガス燈」では夫が妻を心理的に虐待し、追い詰めていく過程が描かれています。

日本では最近になって言われ始めましたが、イギリスでは、2018年には「ガスライティング」という単語とその意味が広く認知されるようになり、いまでは一般的に知られるようになっています。

またイギリスではガスライティングに対する法的整備も整えられつつありイギリスでは2015年に「重大な犯罪法（Serious Crime Act）」を改正し、ガスライティングを犯罪と定められ罪が確定すれば罰金刑、もしくは最高５年の懲役刑が科せられるようです。

日本は政治が世襲制と多国からの関与で乱れていることもあり全てにおいて遅れをとっているのが現状です。

なぜガスライティングをするのか？その目的は？

よくあるのが、夫婦間、恋人間、友人間、マルチビジネス間とわりと親しい人に対して行われることが多くみられます。

支配を強め、依存させることが目的だと思われています。

 

『専業主婦と旦那』この関係性が一番ガスライティングが多いですが、よく相談があるのが夫婦意外でしたら

『占い師と客』との関係です。

不安を煽り、間違った情報を植え付けて不安を煽りどんどんお金をせしめるという手法。霊感商法的なことですね。

マイナスなことを言われると人は不安になり、『それは違うでしょ？』とは占い師には言えませんので少しでも当てはまることがあればたちまち呪いがかかったように依存関係が生まれてしまいます。

この方々の目的は、『絶対服従！！！』です。

一旦この形になるとひっくり返すことは非常に困難です。

その先は地獄的破滅

占い師のガスライティングの目的は顧客をすってんてんにして捨ててしまうということがよくあります。

辺見まりさんが占い師にガスライティングを受けて５億円散財し追い込まれたことをテレビで告白していましたが、

そちらもガスライティングの手法です。最後は占い師は『突然力がなくなった。』と言って消えてしまったそうです。

恐ろしい現実ですね。

集団的ガスライティングによりいじめがおこる

先に、帽子をかぶった小学生の実験の話を書きましたが、集団の間でおこるガスライティングのひとつにスクールカーストなどがあります。

いつのまにか出来上がった１軍に３軍がいらぬレッテルを貼られて立場を弱められ平等感がなくなり３軍には何をしてもかまわないような雰囲気を作られ社会的に疎外していきます。

また、会社では新人とお局、役職者などの間にも起こりやすいと言われています。

仕事のトラブルの原因をでっちあげ、被害者が周囲の人と孤立するように仕向けたりするのも特徴の一つです。

被害者の尊厳や人権を侵害し加害者の傲慢かつ狡猾ないじめがそこに発生するのです。

ガスライティングの卑劣な手口

嘘を吹聴する

暴言を吐く

被害者を孤立させるよう周囲に反感をもつよう仕向ける

周囲を固め、被害者を絶対的な悪人に仕立て上げる

いじめの手口そのものです。

ガスライティングへの対処方法

ガスライティングの行為を録音するなど記録する

録音は裁判時に役立ちます。

手記をつづる

詳細であればあるほど裁判時に役立ちます。

外部の専門家に相談する

いじめの場合は役所や弁護士に早めに相談しましょう。

カウンセリングを受けて、認知の回復ができるように努めましょう。

脳が損傷を受ける前に一度ウエルカムカウンセリングにお越しください。