「完璧主義」をやめたいあなたへ 〜疲れやすい人生から抜け出す新しい心理学〜プロカウンセラーまことのブログ

こんにちは、プロメンタルカウンセラーのまことです。
突然ですが、あなたは「完璧主義」という言葉に、どこか身に覚えがあるでしょうか?あ、わたしのことだ。仕事になると完璧主義だ。とか手が抜けない性格であるなど色々と心当たりがあるかもしれません。
「仕事は完璧にこなさないと気が済まない」 「周りの期待に応えようと、いつも無理をしてしまう」 「小さなミスが許せず、自分を責めてしまう」囚われるほど執着してしまう場合もあります。
もし、そんなふうに感じているなら、それは決して特別なことではありません。むしろ、現代社会を生きる多くの人が、多かれ少なかれ抱えている心の癖だと言えます。また、善人に多く適当なことはできない真面目な性格の人や、罪悪感を抱えやすい人にも良くみられる傾向です。
完璧主義は、一見すると「真面目で優秀」というプラスの側面に見られがちですが、実はその裏では、知らず知らずのうちに心と体に大きな負担をかけています。常に頑張り続けることで燃え尽き症候群になったり、人間関係に疲れ果ててしまったり、自己肯定感が低くなってしまうことさえあります。
今回の記事では、この「完璧主義」という心の呪縛から解放されるための、新しい心理学のアプローチをご紹介します。ありきたりな「もっと気楽に」といったアドバイスではなく、心理学的な観点から、なぜ完璧主義に陥ってしまうのかを深く掘り下げ、具体的な解決策を提案します。
Table of Contents
完璧主義はなぜ生まれるのか?その隠された真実
完璧主義は、単なる性格の問題ではありません。そこには、幼少期の経験や過去のトラウマ、そして社会的なプレッシャーが深く関わっています。
たとえば、「良い子」でいることを求められて育った人は、無意識のうちに「完璧な自分でないと愛されない」という信念を持ってしまうことがあります。また、失敗が許されない環境にいた経験は、「ミスをすることは悪いことだ」という強固な思い込みを生み出します。
特に日本人は良い子で育つことが暗黙のルールのような文化背景もあり、そのおかげで現在の安全な日本の環境が保たれているという現実もあり、街でみかけるルールを守らない外国人に苛立ちを覚えてストレスを抱えてご相談に来られる方も少なくは在りません。
この根本にあるのは、「自己価値は成果によって決まる」という考え方です。つまり、「完璧にできた自分には価値があるが、そうでなければ価値がない」という、非常に苦しい方程式を自分自身に課しているのです。
この考え方は、人生を常にテストされているような感覚にし、私たちは無意識のうちに、そのテストに合格しようと必死になってしまうのです。
「セルフ・コンパッション」という新しい心理学
最近、海外の心理学界隈で注目されているのが「セルフ・コンパッション」という考え方です。これは、直訳すると「自分への思いやり」となりますが、単なる「自分を甘やかす」こととは違います。
セルフ・コンパッションは、困難や失敗に直面したときに、自分を責めるのではなく、まるで親友を励ますように優しく接することを意味します。
完璧主義の人は、失敗したときに自分を厳しく叱責しがちです。しかし、セルフ・コンパッションを実践することで、失敗は人間にとって自然なことだと受け入れ、自分を許すことができるようになります。
セルフ・コンパッションの3つの要素
セルフ・コンパッションには、以下の3つの重要な要素があります。
- 自分への優しさ:自分を厳しく批判する代わりに、温かく理解を示すこと。
- 共通の人間性:失敗や苦悩は自分だけでなく、誰もが経験する普遍的なものだと認識すること。
- マインドフルネス:自分の苦しい感情や思考を、客観的かつ批判をせずに観察すること。
この3つの要素を意識することで、完璧主義の根源にある「自分は一人だけ不完全だ」という孤独な感覚から解放され、「誰もが不完全である」という安心感を得ることができます。
「完璧主義」から抜け出すための具体的な実践法
では、具体的にどうすればセルフ・コンパッションを身につけ、完璧主義を手放すことができるのでしょうか。ここでは、すぐに始められる具体的なステップをいくつかご紹介します。
1. 「心の声」に耳を傾ける練習
私たちは無意識のうちに、自分自身に非常に厳しい言葉をかけています。たとえば、ミスをしたときに「なんでこんなこともできないんだ」「自分は本当にダメだ」といった声です。
まずは、その「心の声」を意識的にキャッチする練習をしてみてください。そして、その声が聞こえたら、心の中でその声に「ありがとう」と伝え、次に「大丈夫だよ。誰にでもミスはあるよ」と、別の優しい言葉をかけ直してみるのです。
この練習を繰り返すことで、徐々に自己批判の心の声が小さくなり、自分を許せるようになります。
2. 「失敗ノート」を作ってみる
完璧主義の人は、失敗を恐れるあまり、新しいことに挑戦できなかったり、小さなミスを過度に恐れたりします。
そこで提案したいのが、「失敗ノート」です。これは、自分が「失敗した」と感じた出来事を、日付と簡単な内容とともに記録するノートです。
たとえば、「企画書の誤字を見落とした」「プレゼンでうまく話せなかった」など、どんな小さなことでも構いません。
そして、その出来事を「失敗」として記録するだけでなく、その後に「この経験から学べたこと」や「次に生かせること」を書き加えてみましょう。
このノートを見返すと、あなたの失敗は単なる「悪い出来事」ではなく、成長のための貴重な「学び」へと変わっていきます。失敗を恐れる気持ちが和らぎ、新しいことに挑戦する勇気が湧いてきます。
3. 「自分だけは味方でいる」と決める
完璧主義の根本には、他人からの評価を気にしすぎる傾向があります。しかし、どんなに頑張っても、世界中のすべての人に好かれることは不可能です。
だからこそ、あなたは「自分だけは、どんな自分も絶対に否定しない」と決意することが大切です。
「失敗した自分も」「だらしない自分も」「何もできなかった自分も」、すべてをまるごと受け入れる。それは、弱い自分を認めることではなく、自分という存在そのものへの無条件の信頼を築くことです。
この信頼があれば、他人の評価に左右されることなく、自分のペースで人生を歩んでいくことができます。
まとめ:完璧主義は「良いこと」ではない、ただの「心の癖」
完璧主義は、頑張り屋で真面目なあなたが生み出した、一種の「心の癖」です。それは決して悪いことではありませんが、あなたの人生を苦しくしているのも事実です。
新しい心理学である「セルフ・コンパッション」を学ぶことで、この心の癖を少しずつ解きほぐし、自分自身に優しくなることができます。
完璧でなくてもいい。 失敗してもいい。
あなたの価値は、あなたがどれだけ頑張れたかではなく、ただそこに存在しているだけで十分なのです。
もし、この記事を読んで、「自分も完璧主義に疲れてしまったな」と感じた方がいらっしゃれば、それはご自身の心の声に気づけた素晴らしい一歩です。
まずは、その声に耳を傾けることから始めてみませんか?
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