愛着障害の原因に?面会交流の強制が子どもに与える深刻な影響
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愛着障がいを離婚後発症する子供たち
子どもを「復讐の道具」にしないで 〜愛着障害につながる親の行動〜
近年、愛着障害に関する相談が中高生から大人まで増えています。
その背景には、親子関係に深く関わるさまざまな問題があり、中でも離婚後の親の対応が大きな影響を与えるケースが多く見られます。
離婚後の「面会交流」がもたらす心の傷
たとえば、あるケースでは、離婚後に母親が中学生の娘に対して、月に2度の頻度で父親と面会するよう強く求めていました。
娘は部活や勉強で多忙なうえ、父親との関係も複雑で、会いたくないという気持ちを何度も伝えていました。
(父親にはその話はもちろん気を使ってしていません。むしろ喜ぶそぶりも演じていたり。)
それでも母親は、「面会は義務だから」「公正証書を作っているんだから」「ただ飯食べさせてもらってほしい」「あの人(父親)に再婚なんてさせたくない」もしくは再婚していても、「再婚相手の女性の時間とお金を奪って傷つけたい。」などと言って、娘を無理やり面会に行かせ続けたのです。
心の中で思っていても子供にはばれています。
これは決して珍しい話ではなく、離婚が増える近年増えている事例です。
子どもが「親の復讐の道具」として使われてしまうと、本人の心には深い傷が残ります。
自分の気持ちよりも大人の都合が優先される――そんな体験が重なると、「自分には価値がない」「感情を出しても意味がない」と感じるようになり、愛着の形成に深刻な影響を及ぼします。
愛着障害とは?
愛着障害とは、子どもが人と安心して信頼関係を築く力をうまく育めない状態のこと。
特定の人との間で、安定したつながりや愛情のやりとりがうまくいかないため、将来的に対人関係や自己肯定感に問題を抱えることがあります。
これは、甘やかされた・放置されたという単純な話ではありません。
「自分の気持ちを理解し、受け止めてくれる人がいない」
「いつも誰かの都合で振り回される」
「自分の意見は尊重されず、否定される。意思が認めてもらえない」など
そんな体験が重なることで、子どもは安心して人を信じることが難しくなっていくのです。
子どもは親の道具ではありません
もちろん、離婚後の面会交流は子どもにとって大切な経験にもなりえます。
でも、それはあくまで「子どもの気持ち」が尊重されることが前提です。
子ども自身が「会いたい」「話したい」と感じているなら、それを支えることはとても大切です。
逆に、大人の怒りや報復心、損得勘定で子どもを動かそうとするなら、それは「面会」ではなく、心の虐待に近い行為になってしまいます。受験勉強の妨げにも。
おわりに
親同士の関係がどれほど複雑であっても、子どもには何の責任もありません。
子どもが「自分は大切にされている」「自分の気持ちは尊重されている」と感じられるような関わりを、私たち大人が意識していくことが、愛着の形成には何よりも大切です。
愛着は「生きる力」の土台です。
どうか、子どもを誰かへの怒りや復讐の道具にしないでください。
今回は、無理やりにでも時間とお金を奪うケースをご紹介しましたが、逆に「一切会わせない。」というケースもございます。こちらも、愛着障がいが深刻になるケースのひとつです。
どちらにせよ、無理に強制せず子供が会いたい時に会い、子供の意見を尊重してあげることこそ親の使命ではないでしょうか。
愛着障がいでお悩みの方はいちどウエルカムカウンセリングにお越しくださいませ。
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