夫婦で傷つけあう対話

夫婦で傷つけあう対話


「もし、あなたが仕事に復帰するというのなら、生活費は全て負担しろ!俺は自分の仕事で稼いだお金は全部俺がつかうからな!」このように相手を罰することで自分の要求を通そう…とする人がいます。

しかし、罰することで要求を通そうとするのは、上記のように「他人を」罰する人だけではありません。

一方で…「もし、あなたが離婚するというのならば、私は、もう死んでやる」と言う具合に、自分を罰することで、自分の要求を通そうとする人もいます。

このような対話を続けていると、夫婦関係は、だんだん雲行きが怪しくなってきます。

自分を罰する、もしくは他人を罰する…どちらにしても、相手の行動や考えをコントロールしよう…という意思がとても強いからです。

そして、この「相手、もしくは自分を罰する形の対話」の厄介な点は、「習慣になってしまいやすい」ということです。

一度、上記の対話方法で自分の要求が通ってしまうと、その後も、いざとなったらスグにこの「罰する形」に頼ってしまうのです。

罰する形は、麻薬のようなもので即効性が高いのです。しかし、使い続ければ、身を滅ぼすことになりますが。

もし、あなたも今、この「罰する形」の対話をご主人との間でしているのであれば、今日から即刻やめることです。

この対話方法を続ければ、そう遠くない未来に、夫婦関係に深刻な問題を引き起こすことになってしまいます。

夫婦間の話し合いのポイント

ご主人との信頼を築く為に、もっとも難しいことの1つは自分の一貫性です。
なかなか人は、一貫性を持って行動したり、発言したりする事ができません。

例えば…「あなたのことを信頼する」と、言いながらまた別の場面では、「こっそり携帯電話をチェックする」というようなことです。

このような矛盾することが連続すると、ご主人はあなたのどこを信用すればよいのか?という混乱をします。

「あなたのことを信頼する」と言うあなたの発言も、「こっそり携帯電話をチェックする」というあなたの行動も、どちらもご主人へのメッセージとして伝わりますが、矛盾したメッセージを伝えていれば、単純に自分の信頼性はなくなります。

このような矛盾したメッセージを自分が発してしまうと、夫婦間の問題解決は、より困難な状態になってしまいます。

信頼性がなくなるということは、単純にあなたがご主人にどのような発言をしても、その発言にご主人が影響されることがなくなります。

例えば、あなたが「これについて、私はこう思う」ということを伝えても、「あなたの言う事だから、話半分に聞いておくよ」と、思われてしまいます。

あなたの発言に信頼性がなくなってしまいまうのです。

しかし、自分の一貫性があると、次第にご主人からは…「あなたがいう事だから、それは正しいのかもしれない」のように、思われる可能性がずっと高くなります。

こうなってくると、あなたの発言はご主人の考えや行動に、大きな影響力を持つことができます。

話し合いで問題解決が出来ない…という場合の原因の1つがここにあります。

あなたの発言が、「聞く価値が無いと」思われていたら、表面的にどのような表現を用いたとしても、ご主人に説得力のあるメッセージを伝える事は困難です。

行動で作った問題(一貫性が無いこと)を言葉(話し合いのときの効果的な表現)で誤魔化すことはできません。

しかし、「あなたが言うのだから、それは正しいのかもしれない」のように思われていれば、話し合いでのあなたの発言の説得力が大きいので、話し合いでの表現方法をあまり気にしなくても、問題を解決できる可能性が大きくなります。

自分のメッセージの信憑性や説得力は、話し合いになっている最中に修正できることではなく、話し合い以前の段階で、ほぼ決まっているということです。

つまり、日常の中で一貫性を持って発言し、行動していれば、次第にあなたのメッセージの信憑性や説得力は大きくなりますが、日常の中で、矛盾した事ばかりしていて、いざ話し合いになって、「上手い表現の仕方」で乗り切ろうとしても無理があります。

話し合いというのは、日常の自分のあり方の延長に位置しています。

話し合いには相手への敬意が大切

ご主人との話し合いを行う場合、その重要な準備として、「相手に敬意を持つ」というものがあります。「ものがあります」というよりは、そう私が勧めているのですが…。

敬意を持つ、というのは、相手を立派な一人の大人と思って接すること、ということです。

逆に言えば、「分からず屋の問題人間」とか「ろくでなしな旦那だ」などと見なして、話し合いを始めない、ということです。

そのように相手を軽蔑・侮辱し、問題のある人と思って話し合いを始めると、自分の言葉や態度の中にそのような思いが出てきてしまうのです。

話し合いの中で、その思いを隠しとおせることは稀です。ですから、話し合いの大事な準備の1つは、「敬意を持つこと」なのです。

「いやいや、後藤さん。そんな陳腐なアドバイスは今更いりません。もっと高度なテクニックを教えてください」と、思うかもしれませんが、実際のところ、これは言うほど簡単なことではありません。

事実、いくら繰り返し「相手に敬意を持ってから、話し合いに入ろう」ということを伝えても、実際の話し合いの中で、相手のことを見下しているような表現を口に出してしまう人は、昔も今も、とても多いのです。

自分が相手のことを見下しているかどうか?ということを調べるのはとても簡単です。
自動思考を書き出してみればよいのです。

自動思考と言うのは、心理学用語で、自分の頭の中に絶えず浮かんでくる思考のことです。

例えば、あなたはこのメールを読みながら、「私が夫のことを見下している?本当かしら?…」など、いろいろな考えが浮かんできていますよね?

それを自動思考と言います。この自動思考をつかまえて、実際に紙に書き出してみるのです。

例えば、話し合いに臨む前にご主人のことをイメージしてみましょう。そして、そのイメージから浮かんできた考えを紙に思うがままに書き出してみるのです。

そうすると、「腹が立つな」「どうして私の正論が分かってくれないのか?」など、様々な思いが出てくると思います。

これを5分ほど続けた後、紙に書き出されたものを見てみましょう。

ここに、あまりにも酷いフレーズが並んでいるようであれば、あなたがこれから臨む話し合いで、ご主人のことを見下すような発言をしてしまう可能性が大です。

注意しなければいけません。

その場合に出来る緊急処置としては、「話し合いが始まるまでの時間まで、一杯をつかって、ご主人に対するネガティブな思いを全て紙に書き出す」ということを行いましょう。

そして、最後にその紙を破り捨てて、話し合いに臨んでください。

少なからず、一旦、紙に自分のネガティブな感情を吐き出してしまえば、いくらかの時間は、そのネガティブな感情を口に出さずにコントロールできます。

ご主人と話し合いを行っているとき、あなたがご主人に対して解決策の提案をしなければいけないことがあります。

例えば「義理両親との同居」ということが問題になっているのであれば、「私は、義理両親とは別々で暮らしていく状態をキープすべき。理由は●●だから」など、自分の意見や問題に対する解決案のことです。

何もこちらからの提案をしないで、ご主人の考え・主張を拒否するだけでは、「建設的ではない」「否定ばかりで、話し合いにならない」と、揶揄されることもあります。

ですから、話し合いの過程(とくに後半)では、あなたは、あなたの考え・解決策を提案する事が必要です。

しかし、多くの人は準備不足です。

たった1つだけの解決策を提案をして、それで終わり。これでは、かなり厳しい話し合いとなるでしょう。

重要なのは、「最善なのはこれ」という案を持ちながらも、代替案をある程度、準備しておく必要があります。

それは、話し合いが始まる「前」には、考えておかないと、話し合いの途中で、初めて考えはじめるのでは遅いですよね。

時間に限りもありますから、話し合いの途中で考え始めても、それは、まともな考えを出す、ということは出来ないでしょう。

ですから、自分の最善の案と、その代替案は、しっかり事前に考え、話し合いに臨むようにして下さい。

話し合いの準備として、それは最低限、必要になってきます。

ご主人に自分の意見をぶつければいいのだ!と、決意して、ただひたすら自分の意見をぶつける人がいます。しかし、これでは上手くいきません。

自分の主張を相手に押し付けても、それでは物事は解決しないものです。

理想を言えば、自分の意見を「あなたはこうすべきだ」と押し付けるのではなく、そういう道もあるという事を示し、気づいてもらうこと。

そして、それが理解できることを手伝い、相手が自らその提案に飛びつく状態を作ること。「いやいや、そんなことはとても無理ですよ…」というかもしれません。

もちろん、上記のように100%理想的に話が進む、ということは難しいかもしれませんが、ただ、理想としてはこう進めるのだ、ということは、理解しておいて欲しいのです。

それが目指す方向だからです。

その方向が分かっていなければ、相手からの圧力や理不尽な要求など、感情を動揺させられるようなつまらない罠に次から次へとかかってしまいます。

この迷宮からどうしても抜け出せない。話し合いが成功しない場合は

お手伝いいたしますので、大阪阿倍野まことカウンセリングルームまで

ご相談くださいね^^

 

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